灰色の脳細胞

内田樹の研究室: 「自己アピール」って何ですか?


名探偵ポワロの短編を思い出した。
『ポワロの事件簿 1 』ISBN:4488105068「遺言書の謎」


とある女性が隠された第二の遺言書を探す件をポワロに依頼してきた、
まさにこれだ。
その遺言書を見つけ出すことが彼女の「知恵を証明すること」であり、それを見つけ出せば遺産をすべて相続できるという遺言にもとづいて捜索を行ったという事件なのだが、
その最後にポワロの曰く、

ポワロ「ヘイスティングズ、抜けているのはきみの知恵だよ。ミス・マーシュは、事件をすぐさまわたしの手に委ねることによって、彼女の知恵の抜け目なさと女性の高等教育の価値を立証したわけだ。常に専門家をやとえとね。彼女は遺産に対して権利のあるところを充分に立証したわけだ」


ま、
ヘイスティングズの曰く、
「故アンドルー・マーシュがそれをどう考えるか、わたしには疑問だった――大いに疑問だった!」
という文で締めくくられるのだが。




PS
ヘイスティングズの声は富山敬しか認めない、それが俺のジャスティス