フィガロの欠陥

「日本に学べ」と社説掲載=ライブドア問題、変化象徴−仏紙
 【パリ26日時事】26日付のフランスの保守系フィガロ紙は、(中略)ライブドアニッポン放送買収問題を、硬直的だった民間経済の変化の象徴として取り上げるとともに、日本の完全失業率が4.5%にとどまっていることや終身雇用制の崩壊などを高く評価。「日本の労働市場は仏独よりずっと柔軟だ」としている。

ちょっとお待ちよおフランス
「柔軟」とか「変化」が失業率を抑えてるんじゃないだろ、と。
各種理由による自殺による労働者の減少、NEETの増加、企業の短期利益優先のアルバイト・パート・派遣の増加の黙認。
これでもって、実態に即したパーセンテージを叩き出すはずの分母自体が削られてるんじゃないのかと。
そして、なにより、もっとも大きな問題は「移民」だ。
そう、日本には移民がいない。*1
ドイツにはトルコ系、フランスには北アフリカ系、スラブ系。
これらの人口の流入が分母を肥大化させ、結果的に失業率を押し上げているのではないのかと。
そこのところを看過して、何をいわんとしているのかというのは、フランスの国内事情に疎いのでよくわからないが、とにかく政府への突き上げなのだろうか。


まあ、もちろんこれはフランスのジャーナリズムだからして、フランス国内向けの出羽守式メッセージなのだろうけど。
ついでに言うと、やっぱ保守系の論陣ってのは目線のろんぱった弱者切捨てなのね、とか。
なぁにが「思いやりのある保守」だボケ。他国を踏みにじって思いやりもクソもあるか米帝メ!!

*1:いないってわけではないが