「なにもしないをする」

これはつまりあれか、
少年マンガにおけるバトル兵法三十六計のひとつ、


「先に動いたほうが負けだ・・・!!」


ってやつですか。


まあ、「なにもしないをする」というのは、河合式心理カウンセラーの基本スタンスでもあるようですが、威勢のいいだけの人たちがはたしてそんな風に構えますかどうか。


個人的には日本も中国も「どっちもどっち」だと思ってますので、無作法でありアホやなあ、という感じ。
自分の祖父が特攻隊の基地を作ったという業を感じて靖国にこだわりつづける小泉の一国のトップとしてのセンスの無さもアレげだし、かといって、一党独裁国家たる中国とまともな話が通じるとも思えないし。
先の「セカイ系」話のときにふと気づいて以来、やっぱクソッタレのアメリカと付き合うことを主としなければ日本はやっていけないのかもしれないなあと、複雑な心境を抱いております。
あらためて指摘できるドイツと日本との決定的な差とは、「国境を接する隣国に民主主義国家が存在したか、しなかったか」という違い。これに尽きるのではないでしょうか。
すぐ隣にヨーロッパの盟主フランスがいてくれたドイツに比べ、周りに海しかなかったのが日本だったわけで。そして、海の向こうの一番近いところにいた民主主義国家が、こともあろうに原爆を落とした張本人であるヤンキー国家アメリカでしかなかったという悲喜劇。
国家統治の基本理念を共有する、支えるような隣国の有無こそが、戦後国際関係の基礎と成りえた、ということなのではないのか、と。
韓国が常々、事あるごとに日本にだけ恨みつらみをぶつけてきますが、悔しかったら大戦後、直ちに民主主義国家になれなかった自国を恨め、と。イデオロギー独裁を図った「北の家族」を恨め、と。


どう転んでも、マンセー軍事独裁国家と腐ってても民主主義国家とは、お話ができないものなのだ、という、諦観が今にして沸いてきてしまいました。
・・・「現実肯定」なんてクソッタレだ!とか何とかいっときながら、なんてザマだい。
ああ、せめて台湾がすんなりと民主主義国家として独立していさえすればなあ・・・