デスノートは挿絵の多いライトノベルである

3巻あたりから、これがマンガであることにどこか違和感を感じていたのだが、すでに7巻(ISBN:4088738306)が出ているというタイミングで、今日、ようやく6巻(ISBN:4088737954)を手に入れて読んだところ、
やっぱり、そんな気がしてきた。


デスノートは(ちょっと?)挿絵の多いライトノベルとして読むのが正しいのではないのか、と。


そう考えると、デスノートのマンガ性を揺るがせにしているあのネーム*1の量も、むしろ少ないくらいに思えてくる。
もう行間スカスカである。
見開きが白く見えるくらいの文字数の少なさである。
そして本来、その情景描写のすべてを読者の想像任せにした手抜き構成であるところを、「作者急病」も「作者取材」もなしに淡々と描きつづられる超絶密度の小畑絵が、キャラとハートで大まかカバーしているのである。


これを文庫サイズに単行本化したら、グリーンマイルくらいの薄さになるのではあるまいか。それでいて、ベストセラー。
まさに、京極夏彦の対極を張るものだといえよう。


ほとんどキャラが座ってるとか、アクションしないとか、バストアップばっかりとか、吹き出しがかぶりすぎとかいった理由で、これがマンガとして面白くないなどと言っていた過去の俺は、今すぐ政策転換して謝罪汁!

*1:セリフ