日本の未来はDQNDQNDQN♪

なんだこのものすごい発言は……
「専業主婦 何もしない人多い」5月の政府税調で委員が発言

「専業主婦で時間がいっぱいある人こそ、コンビニで買ってきた発泡スチロール(の容器に入った食べ物)で(家族に食事を)食べさせちゃう」
「専業主婦であれば子供を産むとは限らなくて、逆に何もしないの(人)が多い」


……つまり専業主婦は無駄な存在だと言い切っているわけですか。
すげーすげー。いつの時代なんだ今は。orz


……そもそも、女性の労働問題、再就職問題に、理解が欠けすぎじゃないのか。
特に、子供を産むためには仕事を辞めざるを得ず、一方でもう一度仕事をしようと子供を保育園に預けようとすると、仕事をしていないからという理由で門前払い。
すげーすげー。なにこの絵に描いたような本末転倒。orz


結局のところ、女性には労働力としてよりも、出産育児マシーンとしての機能だけが求められていることが伺えますが。
が、

「専業主婦がいて子供が多い家庭を大事にする税制が必要」


……それって、無思考無計画にやりまくって扶養能力を超える数の子供を抱えた挙句、パチンコ屋の駐車場に放置放任、あるいは虐待・ネグレクトに走るDQNヤンママだけが、この国では一番スバラシイ存在として賞賛され、手厚く保護されるわけですか。そして、凄惨なまでのDQNスパイラルが加速されるというわけですか。
日本の国家レベルの屋台骨を支え、底上げに貢献する「ミドルマン」の不遇は一切省みられないというわけですか。
130万人の「勝ち組」と、1億2000万人のDQNがいればいいということですか。
すげーすげー。なにこの世紀末的未来予想図。orz


<追記>
ちょっとヘンなところ(=ネタ的に過ぎるかと思われる文章*1
最も端的に殺伐とした「現実的」な答えを挙げるなら、「経済的魅力=経済力」ということになるのだろうし、今も昔も女性が「出産を前提にした結婚」という面で最も大きな要因になるのはやはりそれだろう。
と、すると、
すべての原因は「今の男に魅力が無くなったからだ!」と声高におっしゃる、おそらくは自らを「魅力的で精力的な男」だと自認しているのであろう「昔の男」たる脂ぎったオッサンは、はたして「自らの努力だけ」でその「経済力」を身につけたのだと考えているのだろうか?
だとしたら、それはあまりにも間の抜けた相当な「勘違い」であり、もはやその口から漏れ出る言葉を耳に入れるだに汚らわしい唾棄すべき存在であると断じよう。


かの「昔の男」が若かりし時の日本は、そもそも高度成長というほっといても右肩上がりが約束された、そのような機運に満ち満ちた時代であった。たとえ今、薄給でいようともそのまま働き続ければ、バカでも○◎○でもそれなりの所得は「約束されていた」という時代であった。であればこそ、男女がともに納得し、「ある程度の見切り」でもって結婚、そして育児をしていたのだ。


それに比して今は一体どういう時代なのか?
それすらも理解が及ばないというのか?
なんと聡明で明晰で明瞭で的確で非の打ち所のない存在であるのだろうか!
このオッサン連中とは!!


1991年より日本が右肩下がりの時代となって、すでに15年近い月日が経過した。
この期間に10代を過ごした人間に、少しでもまともな判断力があるならば、日本の先行きを無条件に楽観視することなどまずないだろう。「右肩上がりの約束」などもはや絵に描いた餅ですらない。子供を次から次へ生む層の人間は、まともな判断力がないからこそ、そうするのだ*2。現実に、世の中はそうなっているのだ。
この楽観視不能な現状の中で、所得の心もとない若者が「出産&育児を前提とした結婚」に踏み切ることに「躊躇しないわけがない」。
誰が自らとその子供を喜々として危機へと追いやるというのか。
誰であればそのようなリスクを背負ってしかるべきだというのか。
ハッ!
逃げ切り勝ち組のオッサン連中がよくも言うわ!
結局この連中は、自らがリスクを負うことなく、自らの望む社会を構築・維持するためのコストを、若者に負担させようとしてるだけだ。
あるいは、昔の自分らがかつて経験した「苦労」を、自らと同じように今の若者にも経験させようという、経験しなければならないという、経験させなければ納得できないという、悪平等主義的な深層心理の発露なのか。


誰がこの社会の癌であり、閉塞感の根源であるのかも理解できない人間が、いったい何を言っているんだ?

*1:リンクしていただいた所に対して「ヘン」だといっているわけではありませんと、いまさらおそまきながらフォローを入れておきます。)))にリンクをもらって申し訳ないので追記。 さて、「男に魅力が無いから」の「魅力」って一体なんなんかな?((当の議事録でもこの寝言には突っ込みが入れられてたけどね。

*2:そしてその結果、「間引き」という悲劇が起きる。