メスが求める本能の正体

<喪男道 己がモテナイということ>を読んで、ふと分かったことは、「雌は本能的に「優れた精子を求めたがる」 」ということの本当の中身である。


それはつまり、メスの本能が何をもって「優れた」精子と判断するのかということである。


事例から見るに、それは明らかに「受精力」の如何にのみ関わっている。


そう、純粋に生物的な性質、本能的な性質、体力的な性質のみがそこでは問われているのである。後天的な文化的、経済的、性格的、思想的要因など、メスの本能の前ではまったく考慮されていないということである。


遺伝的生存能力。それだけが本能の判断の根拠なのだ。


だとしたら、自らの成熟を精神へと傾けた人間が子供を作れないのもむべなるかな、だ。少子化が進むのも本能のなせる業、というわけだ。


すべては本能のおもむくままに、だ。

誰が、それに抗し得ようか。