平らかに成すという字の裏腹に

「平成」という字を見るたびに、もはや笑いがこみ上げてくる。


なんなのだこの間抜けな字面。なんなのだこのあまりの的外れさ。


その言葉面と見事なまでに逆転した今の世は、


もはや一滴の水も湧き出ることのないほどに荒れ果て、


心に亀裂を刻む絶望が果てしなく広がり、


にもかかわらず未だ成長の輝きを謳歌しようとする狂気に満ち満ちている今の世は、


あまりにおもしろおかしい。


オカシ過ぎる。


この上は、一刻も早く現・平成天皇(笑)には死去していただき、時代の不幸を背負った皇太子が新皇として即位することが望まれよう。


そう、不幸を背負った者こそ、この時代の「象徴」として相応しい。


できることなら、その時には、間の抜けた楽観の陰すら差さぬような、深刻な緊張感に満ちた言葉が冠されん事を、願う。


延命と自己保身のみを図る老人がのうのうと支配する今の世にあっては、現天皇の間抜けな名前も、それを正しく映した「象徴」としてあるのかもしれないが。






そして、不幸を刻んだ男のその後に、「愛」の名を持つものが即位し、「皇統」なる荒唐無稽が絶えるのだとすれば、こんなに嬉しいことはない。