キャラクターへのパースペクティブ

1976腐女子 - げんしけん荻上過去話について

そもこれは、「漫画におけるキャラクターを一個の確定的な人格としてみなす」というスタンスを採った上での、さまざまの発言=反応なわけですよね、っていうまた妙な角度からの意見を出してみる。


*1ギャラクター*2じゃなくて、ある作品内におけるキャラクターというフィクションの産物は、はたして、個としての揺ぎ無い同定を受けてしかるべきものであるのだろうか?


そも一個の人格とは一個として固定的、確定的なものであるとするならば、さて、その一個の人格の手によって生み出された、古今東西百花繚乱種々雑多の作品のほとんどに、複数のキャラクターが登場していることをどう説明するというのか。


その煩雑な説明に時間を煩わすよりも、こういった仮定を受け入れるほうがはるかに早いのではないだろうか。


「フィクション内におけるキャラクターとは、さまざまの人格を重層的かつ同定的に仮象したものである。」


――といったような。

*1:倒すぞ

*2:世界の悪魔