ウルトラマン(初代)@てきとうに感想。

「昔の怪獣はよかった×2」という話は非常によく聞くし、なんとなく自分でもそうかなと思っていたが、実は結構いい加減な気がした。
結局、目に付くものが現在にまで生き残ってクローズアップされているだけで、全体としては「人型爬虫類」。
あと、「ゼットン最強×2」という印象も強かったが、ほかの怪獣もなんだかんだでかなり強い。
というか、ゼットンはあんなテキトウなやられ方でいいんか!?衝撃を受けた。
メフィラス星人は、中年体型過ぎると思った。
ウルトラマンでは話に登場しないのに、ケムール人がちょくちょく使われていた。
八つ裂き光輪はネーミングのインパクトとその威力の割に、かなりの比率ではじき返されるか、打ち落とされるかしていた。
スペシウム光線ですら、いまや名も聞かなくなったような怪獣に効いてなかったりする。
宇宙人に対して非常なまでの非情さが貫かれていた。宇宙船は問答無用で破壊!破壊!
まだ怪獣の方が同情されているところは、グリンピース的なメンタリティなのだろうか?宇宙人の人格とか生存権はほぼ無視。
ぶっちゃけおおらかな時代のおおらかな「科学っぽいウソ」のオンパレードだった。つじつまとか無視されまくり。
大国のエゴと犠牲者の悲哀をテーマにした「故郷は地球」よりも、差別と偏見による間接的殺人を美談でまとめた「まぼろしの雪山」の方が百倍怖かった。
特に、ジャミラの死に対して「犠牲者はいつもこうだ」とか怒りをあらわにしていたイデ隊員が、「雪ん子なんて最初からいなかったんじゃないか」とか笑顔で言ってるシーンはマジで恐怖した。
「こんなこともあろうかと」という台詞は、宇宙戦艦ヤマトの真田さんの専売特許のように思われていたが、イデ隊員の方がよく使っている。気がした。
星野少年マジむかつく。死ねばいいのに。