「善良な市民」の転向?

第二次惑星開発委員会 今日のクロスレビュー「機動戦士ΖガンダムIII 星の鼓動は愛」

<善良な市民>
こんな安易な救済と自己正当化に満ちた映画も珍しい。TV版ではてんこ盛りにされていたアイロニズムがとことん脱臭され、かわりに安易なロマンティシズムに落ち着きました、めでたしめでたし……ってバカじゃないの? これは辛くないカレーであり、溶けたアイスクリームのようなもの。これが仮に90年代後半の作品だったらまだエヴァ=オウム気分克服映画として、賞味期限は短いが面白いパフォーマンスにはなっただろう。しかし2006年の今、巷に溢れているのはむしろ本作に象徴される安易な自己肯定と思考停止なのだ。「戦闘と議論」だけで映画をつくる富野マジックも今回は完全に失敗していて単に「観づらい&わからないフィルム」になっている。この映画版については後日徹底的に論じる用意があるのでお楽しみに。


今までさんざん「ヘタレマッチョ*1のオナニーワロスwww」とかなんとかセカイ系を馬鹿にして「日常へ帰れ!」とかいってたはずなのに、なんなんでしょう上のレビューは。
セカイ系ノスタルジア
起動停止ファンダム?
「徹底的に論じる」ポイントってこういうこというのかな?
nullpo.printStackTrace(); : それは洗脳だ、陰謀だ

*1:善良な市民語法におけるオタク