エコシステムはエゴシステム(それなんて西武王国?)

socioarc: エコシステム・マーケティング
http://www5.big.or.jp/~seraph/mt/000236.html

1つの例として、都心の月極駐車場ビジネスへの参入、もしくはすでにしているかもしれないので拡大が考えられないだろうか。地方では交通機関が充実していないのでいずれにしろ自動車を使わざるを得ないが、都心においては、「足」の機能としての側面が弱く(非婚化・シングル化で世帯人数が小さくなれば尚更)、加えて月3-4万円の駐車場料金も負担感が大きい。ここに、相当に低価格での駐車場提供、しかも、トヨタ車を料金・サービス面で優遇する、ということになれば、自動車を持つ事の維持費による負担感が軽減され、心理的な障壁は下がるのではという仮説である。これは、顧客の利用シーンの周辺に目を配ることで、顧客と企業全体がハッピーになることを狙う、エコシステム発想のシンプルな例と言えるだろう。他にも、気持ちよく乗れるための都市部の渋滞緩和など、カイゼンすべきことはいくらでもありそうだ。


これは、顧客の生活・労働スタイルにまで手を伸ばすことで、顧客を企業の管理下において無意識的に奴隷化することを狙う、給与〜寮〜パチンコという循環収奪サイクルを持つ土建屋システム発想の古典的な例と言えるだろう。


その優遇(あるいは無料化)された駐車場に、店舗が「付属」していたら?
あるいはそれが百貨店であったりしたら?
――それこそ沿線に住宅を開発し各種店舗を展開する、シベリア鉄道西武王国のあり方そのものではないか。



「整えられた」環境下で「自発的」に自動車を買い、「整えられた」環境下で「自発的」に買い物をする。
それで「ハッピー」になれる顧客がいたとすれば、それは元から「ハッピー」な顧客であったか、それとも「ハッピー」なおつむをお持ちの方々であるわけで、ここで語られる「エコシステム」とは所詮、企業が「ハッピー」になるために作られた「エゴシステム」以外の何物でもない。


カイゼン」すべきことはただひとつ。


経団連老害共が今すぐ口をつむぐこと、だ。