みんなー!スタグフレーションはじまるよー!

スタグフレーション - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B0%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3


スタグフレーション(stagflation)は、経済現象の一つ。 stagnation(停滞)、inflation(インフレーション)の合成語で、 経済活動の停滞(不況)と物価の持続的な上昇が共存する状態を指す。 失業が悪化するとともにインフレが進行するため、 デフレーションと比べると、貨幣や預貯金の価値が低下する分だけ生活が更に苦しくなる。


手始めに、今月初めてにガソリン価格が一気に5〜6円値上がったのが記憶に新しいですね。

ガソリン大幅値上げ、GW直撃 リットル6円も-話題!のニュース:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/environment/49415/


でもって、もうその次に来ることが予測されてる大波がこんな感じだそうです。

大値上げ、家計直撃時代…原油穀物類の高騰引き金
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_05/t2007052222.html


 原油価格高騰を背景に、タクシー運賃や航空運賃、ティッシュペーパーが値上がりする動きを見せている。石油とは関係のない果実ジュースやマヨネーズ、食用油や小麦粉といった食品までも値上がりしつつあり、庶民の台所を脅かす事態に陥っている。景気も持ち直しようやく上げ潮ムードに乗ってきた日本列島だが、大値上げ時代到来さえ予感させている。

 国土交通省は先月6日、長野、大分両県のタクシー運賃値上げを認可した。都内でも値上げが予定されており、早ければ9月に審査結果が出される見通しだ。認可されれば初乗りの660円が、750−810円にまでアップするというから、サラリーマンにはたまらない。

 大きな要因となったのが、タクシー燃料のLPG(液化石油ガス)の価格上昇。つまり、原油価格の高騰だ。

 「中東情勢の不安に加え、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)などの新興国が成長し、大量消費しているのが原油の高止まりに影響している」と解説するのは、第一生命経済研究所の永濱利廣氏。

 そうした高騰の波は、食卓にも押し寄せているという。「石油の代替燃料として注目されるバイオマス燃料の需要が高まり、その原料となる穀物類が高騰している」(永濱氏)。

 その煽りを受けてマヨネーズ大手「キユーピー」が17年ぶりに、家庭用、業務用ともに値上げを発表した。6月1日出荷分から家庭用500グラムは、319円から350円(税抜き)に上がる。同社広報は「主原料となる大豆油や菜種油といった食用油の値上げに伴うもの」と説明する。

 「中国の穀物需要が急速に伸びたほか、EU諸国でバイオディーゼルの原料として菜種油が大量消費されるなど、原材料不足が高騰の原因」(同)

 また、鳥取環境大学環境政策学部の金子弘道教授は、バイオマス燃料の中でも、EU諸国はバイオディーゼル、ブラジルや米国、日本などではバイオエタノールの開発に特に注力している。こちらは、トウモロコシやサトウキビが主原料となる」と説明する。

 金子教授によれば、米国は昨年、約5500万トンのトウモロコシをバイオエタノールの原料に回した。これは同国のトウモロコシの年間輸出総量に匹敵するという。また、「ブラジルなどの果物農家は、需要が期待できるサトウキビなどにこぞって転作したといわれている」(永濱氏)。

 その結果、森永乳業明治乳業は、輸入果実の不作などを理由に今月から100%果汁ジュースの値上げに踏み切った。これもBRICsの需要拡大と、代替燃料の需要増による果実の不作が一因なのだ。

 そうした流れに輪をかけたのが、穀物類輸出大国である豪州の歴史的な大干ばつ同国では昨年、小麦の生産量が前年比60%減の大損害を被った。皮肉にも、地球温暖化が原因とされる異常気象で、代替燃料はさらに注目を浴び、穀物不足に拍車をかけるというからまさに負のスパイラルに陥っている。

 「これまで人間が環境を破壊し、好き放題やってきたツケが回ってきたということでしょうか。調味料や食用油だけでなく、小麦不足によるパンやうどん、さらに、穀類を餌とする家畜類など、今後も間違いなく物価上昇は止まらないでしょう。家計の負担は厳しくなるばかりだと予想されます」(永濱氏)


トウモロコシを主食とするメキシコでは、すでに市民がデモで抗議を訴えるまでになっているとか。

トウモロコシ高騰でメキシコ悲鳴 : みなとん里だより〜山下惣一 : 九州発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/magazine/sato/0703/sa_703_070301.htm


サンセットエヴァーのチャンネル:忍び寄る穀物高騰(NHKクロ−ズアップ現代4月16日)
http://ch12255.kitaguni.tv/e366837.html


「コメを燃料にバイオエタノールを」なんてことになったら日本も……というのも、もはや現実の半歩先の話でしかありません。

検証・時の話題/JACOM
ニッポンの未来エネルギー コメ原料のバイオエタノール製造へ JAにいがた南蒲とJA全農の挑戦
http://www.jacom.or.jp/kensyo/kens101k06070401.html


「調味料や食用油だけでなく、小麦不足によるパンやうどん、さらに、穀類を餌とする家畜類など、今後も間違いなく物価上昇は止まらないでしょう。家計の負担は厳しくなるばかりだと予想されます」


そういわれても、もはや「政治貴族と企業の黄金タッグ」と「個々人」に分断されて「一般意思の総体としての社会」が存在しないこの「美しい国」においてはなすすべもないのですが。


「自動車が売れない」とかなんだとかそんな寝言ポエムにもはや耳を傾ける余裕なんて、もはやハナからないのですよ。






と思ったら、スタグフレーションもうとっくに始まってたみたい。

1989年より、日本では表向きは好景気ではあるが実体が不景気であるスタグフレーション状態が、2007年現在も続いている。これは、安倍首相の発言によって、2007年現在は好景気であると示されたものだが、実態はさまざまな原因で貧困する国民が急増し、それとは逆に物価のみが上昇している状況であるためである。


失われた10年のデフレ時代はおろかバブル景気の最中からすでにスタグフレーション状態だったんだと。