2004-12-16 ガートルード(原尚子) 一言評:劇団女優かくありき。 休憩前のクライマックス、ハムレットが「ねずみを殺す」シーンには、確かに凄みを感じた。というか基本的に、自分が映画や演劇での親役の泣きシーンに弱いだけなのかもしれないが。 しかし、感情の高ぶったシーンで役者の本領が発揮できていたと感じたのは、確かにこの人だけだった。 でも、「女は弱い生き物」という、妙に女性に甘いシェークスピアのセンスは、もはや時代にはそぐわないような気がした。当たり前か。 ハムレットからすれば「亡き父を裏切った母」のはずなのに、許されるのがこの役。