2004-07-04から1日間の記事一覧

5、現在進行形の「韓国」という「イメージの固定化」、「オリエンタリズム化」

もっとも重大かつ深刻な問題点がこの部分です。 サイード以後、容易には存在し得なくなったとはいうものの、現在、日本において展開されている「韓国」イメージの疎乱製造、複製展示される様は、まさにオリエンタリズムが生成される過程であるといえる、そん…

4、韓国に対するメディアのおもねり=自粛

これに対して、想定できるメディア側の意見としては、「日韓友好のために沈黙する」という答えが考えられるかもしれません。 これは、「お互い」が「いいところ」を積極的に知ることによって、文化レベルでの交流を進めることによって、健全な関係を作り上げ…

3、「韓国人」(特に男性)への「高貴な野蛮人」視

これに関する典型的な例が次のブログでの議論に現れているといえます。(参照、「韓国男だからって」http://plaza.rakuten.co.jp/simply2004/diary/200406250000/) ここでは、実際に、韓国人男性と結婚した日本人女性の現実の苦悩と、「韓国人男性」をまな…

2、「フェミニズムなき地」である(とまなざされる)、「韓国」へのオリエンタリズム的視点

これは、「韓国ドラマ」の中で描かれる、というよりは「ドラマ」によって描かれる、形成される視線によって、まなざされるものであることは注意しておかなければなりません。 現実には、韓国には「女性省」なるものも存在し、決して「フェミニズムなき地」な…

1、フェミニズムへの屈折したバックラッシュ

先にもいいましたが、屈折したという点は、まず第一に「女性」よってなされるフェミニズムへのバックラッシュであるという点。そして、自身の生活を男性に依存して、生活を確保しながらも「らしさ」という保守的志向に興じるという点。あるいは、「女は自分…

「韓国」ブームの問題点

6月24日付「“韓国ブーム”の正体=フェミ・オリエンタリズム?」 流行り物に、ちょっと斜めから噛み付いてみたこれには、予想以上に反響がありました。 とはいっても、明らかなのはコメント一件とトラックバック二件の計三つでしかなく、はたしてそれがどの程…